Pascalの変数・入出力・代入・演算子の基本
Pascalのプログラムの第一歩として、Pascalの入手で使った、入力した数値を2倍にするプログラムをprogram double(input,output); var n:integer; begin write('Duble'); writeln; write('Number?: '); read(n); n:=n*2; write('result=',n) end. |
1 プログラムの書式と変数の宣言
まず、最初の行に
Program プログラム名 (input, output);
と書くのがお約束です。
それから命令(文)の区切りには ; を使います。ただし、最終行(endの直前の行)には ; をつける必要は
ありません。(最終行に ; がついていてもたいていのコンパイラはそのまま通ると思いますが)
その次に、var で変数の宣言をします。
Pascalはvarで変数を必ず宣言しなくてはなりません。また変数の型にも厳密さを要求しますので、
整数型で使いたい変数は整数型として最初に宣言しておかなくてはなりません。
整数型の宣言は
var 変数名 : integer;
と書きます。
実数型の宣言は
var 変数名 : real;
プログラムのコード本体は
beginで開始し、
end. で終了します。endの後ろにピリオドがついていることに注意して下さい。
これらが、Pascalの基本的なお約束です。
プログラムの記述の仕方がAlgolやCにとても似通っていますが、
Pascalの歴史をみると、構造化プログラム言語としてAlgolを祖先として生まれたものであり、CもAlgolを祖先とした
言語であることから、これらが似ているのは当然かもしれません。
2 入出力
コンソール画面からの入力は、
read(変数)
Basicのinput文と同じく、Enterキー(またはReturnキー)で入力の確定をするまで入力待ちとなります。
出力は、write(変数 ) を使います。
文字列を出力するときは、文字列をシングルコーテーションで括って記述します。
writelnは出力後改行します。
3 代入
代入に使う記号は、 := です。
たいがいの言語が、代入も条件式の判断の等号もどちらにも、= を使うのに対して、Pascalは代入の記号を厳密に
区別しています。ここら辺はとっても理系的な香りがします。
nを2倍にして、nに代入する場合は、
n := n*2;
と書きます。
こういうPascalの理系チックなところ好きですが、他のほとんどのプログラム言語では、代入にも
= を使っているので、
他の言語をメインに使っている人にとっては、Pascalでミスタイプしてしまう元凶になるかもしれません。
4 四則演算
整数型で使えるのは
+
-
*
div 割ったときの商
mod 割ったときのあまり
実数型で使えるのは
+
-
*
/
四則演算の演算の優先順位は基本的に数学の一般的なルールと同じ。
四則演算については別の機会にもう少し詳しい説明をしてみたいと思います。