インターネット&PC120%活用:PC活用編

Pascalの入手

1 Pascalコンパイラ、インタプリタ
Pascalも古典的なメジャー言語のひとつですね。おじさんもはるか昔、2つ3つごく簡単なプログラムを
Pascalで作ったことがありますが、Basic並みに使いやすく、かつ構造化プログラムを組める言語として
これからは、少しPascalを勉強して見ようと思ったことを覚えています。(それから20年まったく手をつけて
いませんが)
Pascalは、SunDayプログラマがちょっとしたものを作るには、非常に使いやすい言語だと思います。
Fortarn,Cobolよりははるかにコーディングしやすいでしょう。

構造化プログラムの言語としてAlgolから派生した言語で、同じくAlgolを祖先に持つCともちょっと似たところ
があります。あいまいなところがなく、理系らしい言語なので学生のプログラミングの教育用としてよく使われた
らしい?のですが、商用のプログラム言語としてはあまり使われていないように思います。
*Pascal系としては、Delfiが商用プログラム開発言語として使われている。結構コーディングしやすいらしい。

今、Freeで手にはいるものとしては以下のようなものがあります。
1) Turbo Pascal 5.5
あのTurbo Pascalがフリーで提供されているのを見たことがあります。DOS用ですがDOS窓で使えるので、
古典的なPascalの入門には最適ではないでしょうか。以前、おじさんが見つけたサイトが現在はNot Found
になってしまっていますが、「
Free Compiler」に集めたサイトの中をたどれば、見つかるかもしれません。
2) HelloPascal
菊池鉄太郎氏のWindows用のPascalです。これも言語仕様は古典的なPasacalです。
Vectorからダウンロードできるはずですので、探して下さい。Windows上で使える統合環境があるので
初心者にもわかりやすいと思います。
3) Delfi パーソナル版
Delfi はTurboPascalの後継コンパイラと位置付けていいかと思います。パーソナル版はボーランド社から
フリーで提供されています。C magazine(Softbank)などの開発言語系の雑誌の付録のCDにもよく収録され
ていますので、容易に入手できるでしょう。懐古趣味で手を出すのではなく、現代流のプログラマを目指す
という気持ちであれば、Delfi がいいのではないでしょうか。
4) その他
探せば、FreeのPascal系のコンパイラ、インタプリタは結構あると思います。
昔、CP/M上で動いていたPascalなどもフリーであります。CP/Mエミュレーターをかませれば、Windows上
でも使えるはずです。「
Free Compiler」に集めたサイトから探してみて下さい。


2 フリーコンパイラを使ってみる
1) Turbo Pascal
tpc.exe がコマンドライン用のコンパイラです。
DOS窓で、
>tpc <SorceFile>
とするだけで、実行ファイルが作られます。超簡単ですね。詳細についてはまだ把握していませんが
中間コードファイルが生成されるのではなく、即実行可能なEXEファイルができます。

試しに、入力した数値を2倍にした結果を表示するプログラムを作り、実行してみます。

program double(input,output); 
var n:integer;
begin
write('Duble');
writeln;
write('Number?: ');
read(n);
n:=n*2;
write('result=',n)
end.

コンパイルと実行結果は以下の通りです。

C:\WINDOWS>e:

E:\tpascal\Disk1>tpc double.tps
Turbo Pascal Version 5.5 Copyright (c) 1983,89 Borland International   
DOUBLE.TPS(10)
10 lines, 0.4 seconds, 2256 bytes code, 648 bytes data.

E:\tpascal\Disk1>double
Duble
Number?: 43
result=86
E:\tpascal\Disk1>

2) HelloPascal
HelloPascalは解凍すると以下のような、構成になります。

(ファイル)
  Studio.exe --- 統合環境
  Prep.dll --- プリプロセッサモジュール
  Ptoq.dll --- コンパイラモジュール
  Qint.dll --- インタプリタモジュール
  Pi.exe --- コマンドライン用コンパイラ
  Qexe.exe --- GUIインタプリタ
  Qcon.exe --- DOS窓インタプリタ

(ディレクトリ)
samples --- Pascalソースファイルサンプル
userdll --- サンプルライブラリ
hdr --- ヘッダーファイル
hlp --- HTMLヘルプファイル

統合環境用のStudio.exe の他に、コマンドライン用コンパイラ、インタプリタが用意されています。
ここでは、まず統合環境で、先ほどと同じ、2倍にするプログラムを作ってみましょう。

program double(input,output);
var n:integer;
begin
write('入力した数値を2倍する');
writeln;
write('入力: ');
read(n);
n:=n*2;
write('結果=',n)
end.

統合環境Studio.exeを起動して、上記のソースプログラムをうちこんで下さい。



メニュー「ビルド」の中から「コンパイルして実行」を選択すると、直ちにコンパイルされて、以下のような
実行画面が表示されます。



Windows XPでの動作も確認していますが、Windows XPの場合は、[オプション]-[メモリ共有回避]
を選択して下さい。そうしないとメモリ共有違反のエラーが出てしまいます。



なお、コンパイルされた結果は、即実行可能なEXEファイルになるのではなく、Qcodeという中間コードに
おとされます。これを、保存(qqq という拡張子になる)することもできます。保存されたQcodeは中間コード
なので、直接実行することはできません。統合環境からQcodeファイルを実行する場合は、
「ビルド」−「Qcodeを実行」という手順で実行します。Qcodeを実行した場合は、DOS窓が起動され
DOS窓上で実行されます。

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