パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)


Outlook Expressトラブル(メッセージ消滅と復旧)


おそらく日本でも、メーラーとしてOutlook Express使用者の割合が非常に増えていると思います。
よくできたメーラーだと思いますが、それなりにトラブルも多く(使用頻度が高いせいでもあるが)、
結構皆さん苦労されているようです。

Outlook Expressについて、(1)120%活用のためのTIPS (2)新しい環境への移行方法(メッセージ
の新環境への移行)  (3)トラブル対処 についてまとめていきたいと思います。

今回は、メッセージが消滅するというトラブルの対処について書いてみます。

0 はじめに

仕事で使っているメールがトラブルに巻き込まれると、致命的です。おじさんが経験したり、見たり聞いたりした
トラブルとその対処法についてまとめてみました。

まず、メーラーの選択という観点でいうと、Outlookは多機能ですが、いろいろと不具合、障害の話を聞きます。
また、障害に見舞われたあとのリカバリー手段が見当たりません。PSTファイルがいつの間にかなくなってしまって
取引先との重要なやりとりのデータがまったく消滅してしまった、という最悪の話をたくさん聞きます。

Outlook Expressもそれなりにトラブルはありますが、適切に処置すれば救済手段があるので、こちらの方が
まだ安心して使えると思います。


1 障害発生と対応

突然メッセージが消滅
障害発生過程  突然、メールの受信ができなくなり(POPサーバに認証されない)、おかしいなあとおもいつつ
アカウントや、パスワード、POPサーバのアドレスなどを変更してみたが、だめ。
Outlookでは、メールを同じフォルダにためこみすぎると不具合が発生するので、Outlook Expressでも同様な
こともあるかと思い(受信トレイに2Gもためていたので)、別のフォルダに受信フォルダのメールの一部を移動
したら、受信トレイからメッセージが消滅してしまった。
おそらく、この移動処理中に受信トレイのファイル(受信トレイ.dbx)が壊れてしまったのだろう。


c:\document setting\owner\Local Settings\aplication data\Identities\{73A.......}\Microsoft\Outlook express
(メッセージのデータはこんな深いところにある)を調べて見ると、受信トレイ.dbxは一応残っている。
このメッセージが復旧できないと、仕事は大打撃だ。
そこで、以下の順番に試してみた。

(1) OutLook Expressのインポート 別フォルダに受信トレイ.dbx, Folders.dbxをコピー。
Folders.dbx(Outlook Expressのフォルダのツリー構造を保持しているファイルで、これがないと、インポート時に
"メッセージが見つかりません"というエラーがでる。
「ファイル」−「インポート」−「プログラムの選択」でMicrosoft Outlook Express6を選択。
「場所の指定」では「Outlook Express 6ストアディレクトリからメールをインポートする」を選択し、
「メッセージの場所」では、先ほどコピーを作ったディレクトリ(フォルダ)を指定。
インポートは完了したが、受信トレイにはメッセージがないままの状態であった。やはりファイルの一部が壊れて
Outlook Expressから認識できない状態のようだ。

(2) DBX Export Tool
これは、DBXファイルを食わせると、EMLファイルに変換して出力してくれるフリーソフト。
試しに、正常なDBXファイルを食わしてみたら、見事正常なEMLファイルができた。
それではと、受信トレイ.dbxを食わしてみたら、メッセージはありませんとの回答。
やはり、ファイルが壊れていて正常に認識できないようだ。

(3) Final Data
データ復元ソフトの王様(かなり高いです)。これのOffice Premium版以上には、E-Mail復元機能がついている。
残念ながら、Final Dataでも、受信トレイ.dbxからは、メッセージの復元ができなかった。
Final DataのE-Mail復元機能では、dbxファイル自体のヘッダーが破損していても復元可能とのことで、フォルダ
の最適化や圧縮をしてしまっても、最適化以前の古いdbxファイルを見つけだすことができるようです。
従って、削除フォルダにメールを移動 −>削除フォルダを空に−>(削除フォルダを最適化)して、
Outlook Expressからは完全に削除されたメールも、古いdbxファイルを見つけて復元できれば、メールの復旧
の可能性があります。ただし、dbxファイルのメールデータ本体部分が壊れているとアウトのようです。

(4) Dbx Rescue
壊れたDBXファイルを頭からゴリゴリ解析してから、取り出せるだけメッセージをEMLファイルとして取り出してくる
DBXレスキューソフト(これがフリーソフトだからありがたい)
最後の頼みの綱はこれ。受信トレイ.dbxを食わしたらかなりのメッセージが取り出せた。
(その間ウイルスバスターが150近いウイルスを捕獲)
Link集のzatta sukettaというサイトにdbxRescueがあります。

 

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