パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)

環境の移行(新しいPCへの引越し)

今まで(2003年11月)まで、Windows95(HDD700M, CPU Pentium75MHz, Memory16M)
というPCをメインに使用してきましたが、さすがにつらいのでこのPCは引退してもらい、Windows XP
マシンに乗り換えることにしました。

で、古いマシンの開発環境を引き続き使わなければならない部分が一部あったので、アプリと
データの引越しをしました。これって実際やってみると、結構いろんな問題が発生してくるもの
なので、ちょっと経験したことをまとめてみました。

1 アプリ、データの移行
オーソドックスな移行の仕方としては、アプリケーションは新しいマシンに再インストールし、自作のデータ
はコピーして持ってくる(メディアに焼いて移行するか、ネット経由で移行するか)という方法になると思います。
しかし、今回は、WindowsというOSの実験の意味合いもこめて(+アプリの再インストールが面倒)、不具合
発生を承知の上で、あえてWin95の全ファイル(SWAPファイルを除いて)をWindows XPのD:\win95という
フォルダにそっくり移行するという荒業を試してみました。
移行は、LANケーブル(100Base)で両PCをつないで移動しました。
(MOなどの大容量メディアを使ってという手もありましたが)LAN(100Base)の方が早いでしょう
たかが600M程度なので、20,30分でデータの移行は完了しました。


2 アプリを使えるようにする
全ファイルを移動しても、問題はアプリが使えるかどうかです。結構古いアプリを使いつづけなければ
ならないケースもあるので、新しいマシンでアプリを使えるようにする作業、これがやっかいです。
(いずれにせよ、起動はEXEを直にクリックになります)

(1) Director5
そのまま起動すると、「Kernel32に***へのエントリーポイントが見つからない」とかいうエラー
発生。これは、プログラム互換ウィザード(アクセサリの中にあります)で、Windows95互換を選択
したら解決した。(Windows98/Me互換でもO.K.でしょう。)

(2) 一太郎6.3
一太郎で作成したデータが少し残っているので、必要なのです。起動したら、やたら*.dllがない
というエラーがでまくり。環境変数path(「コントロールパネル」−「システム」の{詳細設定}
のタブの画面の下の方に「環境変数」というボタンがある)でdllのあるフォルダ(JsLibフォルダなど)
を追加してもまったく効果なし。一太郎はENVファイルに各dllファイルの格納場所が記述されて
いるようだ。(違うかもしれない)。仕方ないので、言われたdllを探し出して、全部JXW.exe
と同じフォルダにぶちこんだ。そして、フォルダ構成をたもったまま、Cドライブに移動。
とりあえずこれで動作している。

(3) EXCEL95,WORD95
古いバージョン(95)がそのまま起動した。特に問題なし。

(4) VB4
そのまま起動すると、各種dllがないと言われる。D:\win95\windows\systemへPathを追加した
ところ、なぜかdao3032.dllのみないと言われた。(上記パスのフォルダにはあるんですが)
仕方ないので、EXEファイルと同じフォルダにそのdllをぶちこんだら解決した。

DataManagerを起動(「アドイン」−「データマネジャー」)すると、「オブジェクトがない」というエラーで
正常に起動できない。
開発環境で、ComonDialogを呼び出そうとすると「ライセンスがない」というエラーで止まる。
上記エラー回避のため、結局VB4をWindows XPマシンにインストールし直した。

(5) Nifty Manager
以前のメール等が見れないと困るのだが、起動するとフォルダ位置(サポートフォルダ、
データベースフォルダ・・・など)が違うとかいうNifty Managerのエラーがでた。
CドライブにあったものをDドライブに移したためと思われる。各フォルダ位置を指定しなおしたら、
通常どうり動作して、過去のメールも見れる状態になった。

(6) Outlook Express
これはWindows XPにプリインストールメールされているOutlook Expressを使うことにした。
メール本文の移行が面倒。Win95では、Outlook Express4を使っていたので、「ファイル」−「インポート」
でOutlook Express4を選択し、メールデータをインポートした。以前の環境で使っていたOutLook Express4
のメールデータはD:\Win95\windows\Application Data\Microsoft\Outlook Expressにコピーされてある。

(7) I.E.
I.E.は古いI.E.のexeをたたいても、Windows XPにのっているバージョンが起動する。
これは、古いI.E.を使う必要はまずないのでO.K.

(8) MySQL, MyODBC
新バージョンをXPマシンにインストールし直しました。9X系の時と若干、起動・設定方法が
異なります。「パソコン活用研究5番外/ADOによるデータベース制御」にXPマシンでの
起動・設定について追記しましたので参照して下さい。

(9) ApacheとPerl
Apacheは新バージョン(2.0.47)をインストールしました。PerlはActivePerlをインストールしました
が、つまらないところでミスってCGIが動かず、5時間もインストールと設定に費やしてしまった。
httpd.confの設定とテスト用perlのスクリプトがつまらないミスをしていて、何度やっても
Internal Server Errorでえらいめにあった。

(10) LSI C3.30試食版
環境変数PATH、コンフィギュエーションファイル_lcc の変更で使用できるようになった。
詳細については「パソコン活用研究シリコンバレー/はじめに」に記載あります。

(11) その他レジストリと関係を持っていないアプリはだいたいちゃんと起動する。
自作アプリで、ディレクトリ決めうちで、データを読み込みにいくのは、完全には動作しない
(あたりまえ)
動作にあたりレジストリと何らかの関係もっているアプリは「レジストリにキーを書き込めない」等
のエラーがでる。I/OデータのVideoRecorderなど


3 周辺機器
周辺機器はWindows XP用のドライバがメーカーからサポートされておらず、いくつか討ち死に
した。
PCカード メルコ IFC−DC(SCSIカード) −>手持ちのSCSI接続のMOドライブ使えない 
PCカード I/Oデータ PCCAP(ビデオキャプチャカード)

最新スペックのマシンでこれらが使えないのは頭が痛い。

もう、パソコンが登場して以来の問題で、皆が困っている問題ですが、常に新しい環境に
移行した場合の互換性の問題はホント困ったものです。

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