パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)


CYGWINのインストール

1. CYGWINとは
CygwinはWindows上にUNIX風の環境を提供し、gcc、gdbなどのUNIXのさまざまな開発ツールをWindows上
で使用できるようにするパッケージ群です。

cygwin = cygwin.dll と様々なツール群です。

目指しているのは、UNIXとのソースレベルでの互換性を保つ、ということ(らしいです)
従って、UNIXのバイナリーファイルを持ってきて、Cygwin上で動かしても当然動きません。
しかし、ソースコードを持ってきて、コンパイルすればCygwin上で即実行可能、ということを
目標にしています(ということらしいです)


2. CYGWINで何ができるのか
(1)bash, tcshなどのまともなシェルが使える。というのが大きなメリットではないでしょうか。
普段UNIXを使っている人にとってはDOS窓のシェル=cmd.exe(Windows95/98/Meならcommand.com)は
とても耐えられるものではない(そうです。おじさんはUNIXを使ってないのでわかりませんが)

(2)UNIX上で普段使い慣れているツールがWindows上でも使えるというのも、UNIXユーザーには大きな
メリットです。grep, sed, less等の大抵のツールはCygwinに含まれています。Cygwinに含まれていないものでも,
そのソースを入手しコンパイルすれば利用することができます。

(3)C(gcc), C++(g++), Perlなどの各種プログラミング言語の開発環境を簡単に構築できることもCygwin
を使うメリットの1つに挙げられます.インストーラを使ってインストールするだけでこれらの言語が使える
ようになります。他のアーキテクチャ向けのクロスコンパイル環境を作ることも可能です。

(4)UNIX風の環境を、Windowsで楽しむ?(なんのこっちゃ。何のために?)という使い方もあります。


3 インストール
(1) インストール方法はちょっと変わっています。 
まずはhttp://cygwin.com のサイトからsetup.exeをダウンロードして下さい。

(2) インストール方法の指定
インストール方法は、以下の2パターンあります。
(A)ネットワークインストール (install from internet) ネットワーク経由でダイレクトにローカルマシンに
インストールされます。
(B)いったんファイルをローカルマシンにダウンロード (DownLoad from internet) したあと、ローカルマシン上で
   インストール (Install from LocalDirectory) 。細い回線の場合は、(B)の方がいいでしょう。

それでは,実際にインストール作業を始めましょう.インストーラsetup.exeを起動し, "Next"をクリックするとインス
トール方法を設定するダイアログ(下図)が現れます. "Install from Internet"((A)の方法)を選択するとCygwin
がネットワーク・インストールされます. "Download from Internet"((B)の方法)を選択するとインストールは行
われずCygwinパッケージのダウンロードのみ実行されます. "Install from Local Directory"((B)の方法)を選択
するとハードディスクからのインストールが行われます。


(3)インストール先の指定

Cygwinのインストール先を設定します。またテキストファイルの改行コードの設定(DOS/Windows用または
UNIX用)およびインストーラが行う各種設定を全ユーザに適用する(All)のかもしくはインストール作業を行った
ユーザのみ(Just Me)に適用するのかを選択します. "All"を選んだ場合と"Just Me"を選んだ場合ではCygwin
の設定が書かれるレジストリ・キーの場所が異なります。
"All"の場合はHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Cygnus Solutions\Cygwin以下
のキーに, "Just Me"の場合HKEY_CURRENT_USER\Software\Cygnus Solutions\Cygwin以下の
キーに設定されます。

インストール先は好みの場所で構いません。(以下ではC:\cygwinにインストールしています)。
それ以外の場所にインストールされた方は自分の環境に応じて適宜説明を読み替えてください。
改行コードはUNIXにした方が無難との意見が多いです。(おじさんは、とりあえずDOS/Windowsにしてます)
Cygwin用の設定をしたからといって他のソフトに問題が起こることはないようです。
"Install For"は"All"にしておいていいでしょう



(4)ダウンロードしたパッケージの保存先
,ダウンロードしたパッケージを置く場所を指定します.全てダウンロードすれば100Mバイト以上程度になります。
ダウンロードしたパッケージはインストール後も削除されず,このダイアログで指定したディレクトリに保存されます。



(5)ダウンロードする際のネットワーク設定

通常は"Direct Connection"でいいでしょう。 アクセスする際にEmailアドレスの入力を要求されるような場合が
ありますが、
その場合は"Use IE5 Settings"を選択してください。 Proxyのある環境では"Use HTTP/FTP Proxy"を選択し,
"Proxy Host"と"Port"を適切に設定してください。Nextボタンを押すと、ミラーサイトの選択画面になります。


(6) ダウンロード(インストール)するパッケージの選択
Category欄 Cygwinパッケージのカテゴリが示されます. TextやUtilsなどのカテゴリ名をクリックするとその
カテゴリに含まれるパッケージが表示されます.
Current欄  既にインストールされているパッケージのバージョンが表示されます.新規インストールの場合
当然何も表示されません。
New欄  新たにインストールしたいパッケージを選択します。この欄が"Skip"になっているパッケージは
インストールされません.インストールしたいパッケージは"Skip"をクリックしてください.バージョン番号が現れる
とそのパッケージはインストールされます. Src?"欄 インストールしたいソース・パッケージを選択します。
インストールしたいものはチェックを付けてください.各パッケージに関する情報は"Package"欄を参考
にしてください

 



(7) ダウンロードとインストール

上記のパッケージ選択画面で、"Next"を押すと実際にファイルのダウンロード,インストールが始まり,
インストール状況を表示するダイアログが現れます。あとはほとんどお任せで勝手にインストールが進みます。

最後に/etc/passwd, /etc/groupが作成され,インストールは完了します。デスクトップ上に作成されたCygwin
のアイコン(cygwin.bat)をダブルクリックしてください. Cygwin(bash)が起動するはずです

パッケージの変更、追加、削除は、新規インストールと同様にsetup.exeを使って行うことができます。
インストールされたパッケージに関する情報は/etc/setup/以下に納められています。
setup.exeを使ってパッケージ管理を行うのであれば,これらのファイルは削除しないでください。


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