パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)

携帯120%活用 オリジナル着声、着信ボイス、着歌作成編集

ユビキタス端末のひとつとして進化を続ける携帯を120%活用する方法のひとつとして、今回は、
自分オリジナルの着声(チャクゴエ)、着信ボイス、着歌の作成編集、その逆の携帯電話から
着音、着信ボイスをパソコンにとりこんで加工する方法についてまとめてみました。
自分オリジナルの着声を着信ボイスにしている人いますか。今回は、AU用に着声、着信ボイス
をパソコンで自作して、携帯に転送して使う方法についてとりあげます。
また、携帯で取り込んだ音声を携帯からパソコンに転送してパソコンで加工、編集して使う方法
についてもとりあげてみました。

1 着声、着信ボイスをパソコンで自作して、携帯に転送

(1) 音声ファイルについて
Windowsで一般に使われる音声ファイルはWaveファイル(拡張子.wav)です。AU携帯電話の着声、
着信ボイスはクァルコム社のqcpファイルです。携帯の着声、着歌、着信ボイスとして使うには、
Waveファイルで作成した音声ファイルをqcpファイルに変換する必要があります。

(2) 変換ソフト
このWave --> qcp変換のためのソフトはクァルコム社PureVoiceダウンロードページからダウンロード
できます。以下の2アイテムをダウンロードして下さい。
 QUALCOMM: PureVoice Converter for Windows (コンバータ)
 QUALCOMM: v1.3.2 for Windows (プレイヤー&レコーダ)

PVconverter(コンバータ)のインストール
@ ダウンロードしたファイルは、PVConverter.zip をというzipファイルになっていますので、展開して
    下さい。Windows XPなら右クリックで「全て展開」を選択すればO.K.です。
A PVConverterというフォルダが作成されます。その中にPVConv.exe のというファイルがありこれが
   変換ソフト(コンバーター)です。

PureVoicePlayer(プレイヤー)のインストール
qcpファイルはそのままだとパソコンで聞けません(どんな音ができあがったか確認できない)。
このプレイヤーもインストールしておいて下さい。
@ ダウンロードしたファイル PureWin132.exe を起動して下さい。インストールが始まり、自動的に
   完了します。

(3) 音声ファイルの作成
自分で音声ファイルを作るなら、とりあえずWindowsについている、「サウンドレコーダー」を使えば
いいでしょう。携帯で扱えるqcpファイルのサイズには上限があります(機種によると思いますが、20KB
くらいが上限じゃないでしょうか)。変換後のqcpはWaveファイルの概ね10分の1程度に圧縮されます。
計算上ではだいたい、20秒以内が適当ではないでしょうか。
サウンドレコーダーではなく、高機能なWaveファイル編集ソフトを使えば、おもしろい効果音が作れるん
ではないでしょうか。

サウンドレコーダーの使用方法の詳細はここでは割愛しますが、いくつか注意点等あげておきます。

Recording Control 録音の設定
サウンドレコーダーでマイクから録音する場合は、以下の通り「Recording Control」のMicrophoneを
選択して下さい。他のデバイスを選択していると、マイクからは録音されません。
Windows XPではコントロールパネル−「サウンドとオーディオデバイス」−「音声タブ」−
音声録音の「音量」ボタンを押すと、「「Recording Control」の画面が表示されます。


Waveファイルを調整する
サウンドレコーダーで録音したWaveファイルを多少ですが加工、編集できます。
編集メニューを開くと、Waveファイルの前後のトリミングができます。


「エフェクト」メニューを開くと音量調整、エコーなどがかけられます


Waveファイル保存
Waveファイル保存時に「変更(C)」というボタンをクリックして下さい。下の画像のようなダイアログが
表示されます。そして「属性(A)」を必ず“8.000 KHz, 16ビット, モノラル”して下さい。これ以外の
フォーマットでは正しくqcpファイルに変換されません。


(4) qcpファイルへの変換
できたWaveファイルをPVconverterにドラッグ&ドロップすると、Waveファイルと同じフォルダに変換
されたqcpファイルができます。

できたqcpファイルをPureVoicePlayerで試聴してみて下さい。ちゃんと聞こえましたか。変換した
qcpファイルが正常に聞こえない場合は、Waveファイルのフォーマットが8.000 KHz, 16ビット, モノラル
か確認してみて下さい。(他のフォーマットでも変換できることもあるようですが)
qcpはWaveファイルの1/10以下に圧縮されるので、それなりに音質は劣化しますが、1/10になるので
仕方ないでしょう。



(5) 携帯へ転送
メールに添付して携帯へ転送するか、携帯編集ソフト(「携帯万能」など おすすめ市販ソフト参照)
などで、携帯に転送します。
qcpに変換した時点でかなり音質は劣化し、更に携帯の小さなスピーカーで聞くと、音質はそれなり
のものになってしまいます。が、世界にひとつのオリジナルですから、いろいろ楽しんでみて下さい。



2 携帯の着信ボイスをパソコンに取り込んで編集
最近の携帯は簡易なボイスレコーダー機能がついていて、数十秒くらいの音声なら録音できる
ようになっています。現場の雰囲気を伝える音をちょっと録音しておくのに、役たちます。(すごいな
最近の携帯は)

携帯で録音した音声はAUの場合、qcpファイルなので、これをパソコンに取り込んだあと
Waveファイルに変換すれば、あとでパソコンで編集、加工して再利用できます。まあ、音質はしょぼい
ですが。

(1) 携帯の録音音声のとりこみ
メールに添付してパソコンに送るか、携帯編集ソフト(「携帯万能」など おすすめ市販ソフト参照)で
パソコンにqcpファイルを転送します。
qcp --> Waveファイルへの変換ソフトが今のところ見当たらないので、以下のようにパソコン上で
物理的に変換します。
パソコンのスピーカアウト(ヘッドホン)端子と、マイク端子をオーディオ用の延長コードで結びます。
PureVoicePlayerとサウンドレコーダーを起動し、サウンドレコーダーを録音状態にすると同時
にPureVoicePlayerでqcpファイルを再生します。スマートな方法ではないですが、とりあえずこれで
なんとかなります。


(2) サンプル
沖縄の郷土音楽を携帯で録音してきたものを、qcp --> Wave --> auに変換したものです。
沖縄郷土音楽
あるいはこちらから−>
ちなみに、qcpファイルは沖縄郷土音楽(qcp) <−最新のQuickTimeのプラグインが入っていると、
qcpファイルも聞けるようです。



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