趣味の宝箱(インターネット活用研究 番外編)

中学受験塾選び  SAPIX(サピックス)

SAPIXについては数年前に、半ば冗談で「パソコン活用研究万葉の里」にすごい塾SAPIXすごい塾SAPIX2
というあまりまじめでないページを作ったのですが、今回このページでは、まじめに中学受験塾ということで
SAPIXについて書いてみます。

今、関東地方では中学受験で抜群の実績を誇るSAPIX。クラスは成績順にα1、α2、・・D,C,B,A
と分かれます。校舎により規模が違うのでクラス数は違いますが、筑駒、開成、麻布などはα1、α2
常駐の生徒でないと厳しいようです。しかし、平均点くらいの子どもでも攻玉社、学芸大付属などに合格
するので、かなりレベルの高い塾です。

テキストをぱらぱら見てみると、よく整理されてまとめられており、なかなか感心させられます。SAPIXは
授業で、子どもに新鮮な刺激を与える、授業で考えさせるをモットーにしており、復習中心です。復習用
の教材は盛りだくさんで、徹底的に繰り返し練習させるようになっています。これをきちんとこなしていれば
必ずや学習効果はあがるだろうと思わせるくらい、よく教材は練られています。これで成績があがらなければ、
そこ子はかなり頭が悪い(<−うちの子のことか)
クラスにより授業の進度が違うようです。中位から下位のクラスは授業中にテキストをやりきれないので、
それも宿題にでます。中位のクラスは残すところが少ないのでおそらく複習時にそのやり残しもこなして
しまうでしょうが、下位クラスはやりきれないかもしれません。SAPIXは開成、麻布、筑駒などをねらうことを
主眼にカリキュラムが組まれています。下のクラスでは基礎問題中心になるとは言え、中間より下のクラス
から上がれない場合は、無理してSAPIXに通わせる意味はないかもしれません。

中学受験は半分は親同士の勝負だとすごい塾SAPIXすごい塾SAPIX2に書きましたが、これはまんざら
うそではありません。
小学生が4年生くらいから受験勉強するわけですから、長い3年間のペース配分を親がうまく面倒みて
あげなければ、途中で脱落してしまいます。
中学受験が(それに成功しようが失敗しようが)その後の長い人生の中で、どういう意味があるのか、
どう位置づけしたらいいのか。
受験に成功して第一志望校に入ったらどんな世界がまっているのか。
失敗しても、いくらでもリベンジの機会はあること。
受験の成功失敗といった結果よりも、毎日決まった時間勉強をする習慣が身につくことが大切な点であること。
といったようなことを、親がしっかり子どもに伝えて支えていかなければならないでしょう。
この点、親自身が中学受験を経験していると有利かもしれません。

開成とか筑駒とかに合格する子どもの中には、自ら2年間ゲームを封印したなんて、自律した子ども
もいるようですが(こんな子どもは何をやっても成功するんでしょうね)、たいがいの子どもは、ゲーム
を取り上げるのは不可能でしょう。当家の場合も、ゲームを禁止するとストレスで成績も急落したので、
ゲームは許可してましたが、そうするとゲームやりたさに、家での勉強は回答丸写しになっていました。
親がついていればきちんと家での復習をさせられるでしょうが、共働きだと、まず無理でしょう。

親が帰宅して、「今日の復習は終わったの?」 「うん、満点だった。全部できたよ」
しかし、算数で計算した形跡がどこにもない。明らかに答えの丸写し。後で同じ問題をやらせると
1問もできなく、親がきれまくる。こんな風景が日々繰り返されるのがおちです。

親同士の勝負と書きましたが、そういう点で、共働きの家庭の場合はかなり不利です。共働きの場合、
あまり高望みしないほうがいいでしょう。SAPIXに行かせても、親がきちんとフォローできないと、やはり
効果は半減してしまいます。SAPIXも、親がSAPIXのテキストを自分で一度やってみて下さい、というような
ことを推奨していますし、結局、親自身がもう一度受験勉強することになりました、みたいな合格体験記
が結構あります。
子どもの素質もさることながら、ホントに半分は親の勝負です。

各教科について、最後に簡単に触れてみます。
小学生時代は、国語はませている子が得意なケースが多いようです。文章を読み、設問に対して、問題を
作った人が何を答えてほしくてこの質問を作ったかまで、深読みして回答できるような子ども(ませてる子)
が国語でもいい成績をとっています。

算数は、たぶん答えはこんなくらいの数字になりそうという感がはたらく子ができます。ちゃんとした解き方
でなくても、例えばここを10としたらどうだろう、と具体的な数字を仮にあてはめてみて、ちょっと大きすぎるから
きっと8くらいでいいだろう。というような頭(というか感)が働く子どもが算数に強くなります。
無手勝流というか、ともかく我流の感でまず答えの見当をつけられるような子どもですね。


理科と社会は、両親が理科や社会に興味をもっているかどうかに大きく左右されるでしょう。家庭の中に
ある本、見るTV,普段の会話全てにおいて、親が理科に関心があるのか、社会に関心があるのかに大きく
影響をうけます。
親がそういう方面で関心があると、学校で勉強するようなレベルは、子どもにとっても常識、空気のような
ものになってしまうので、あらためて勉強するというようなものではなくなってしまいます。


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