インターネット&PC120%活用

RPGツクール2000テクニック編
〜イベント発生の設定基礎編〜





RPGツクールは簡単にRPGを作れるとは言え、使い初めて間もない頃は思いどりにイベントが発生しない、
おっかしいなー、ということよくありますよね。

思い通りに動かない場合に、何が悪いのか、どこにミスしているのかを探るのは(いわゆるデバッグてやつ)、
自分でプログラム言語(BASICでもCでもJAVAでもなんでもいいのですが)でコーディングするよりもやっかいな
ケースもあるかもしれません。慣れないうちはね。

くそったれー、ここでイベント発生するはずなんだが、うんともすんともいわねー、みたいなのはいくつかの
基本仕様をおさえておくとある程度回避できます。ヘルプを見てもあまりわかりやすく解説されてないポイント
などもあるので、まずそんなあたりの初歩的なポイントから

1 チップセット
チップセットにはキャラクタ(主人公)が通れる(上に重なることが可能)ものと、通れない
ものがあります。(←ここ重要
以下の表で×のチップセットは通れない、○のものは通れる(上に重なることが可能)なもの
です。
例えば、壺やテーブルは×(通れない)ですが、椅子は○(通れる)です。



2 イベント開始条件の設定

イベントの設定の基本中の基本ですが、まずは、グラッフィックの設定とイベント開始条件の設定
について細かくみてみます。

例えば壺に薬草が入っていて、主人公が壺を覗くと薬草を見つける、というようなイベントを考える場合、
壺のグラフィックについては、
@イベント自体にグラッフィック(壺)を指定するという方法と
Aマップ上に、壺のチップセットを直接置いて、同じマスにイベントを置く
という方法の2つが考えられます。

ここでは、まず@のイベント自体にグラフィックを指定する方法をみてみます。

1) イベント自体にグラフィックを指定する場合

(1) グラフィックに通れるタイプ(○なチップセット)を設定する場合

最初は以下のような設定にした場合の動作をみてみます。
・グラフィックには椅子 通れるタイプ
・イベント開始条件 決定キーが押されたとき
・プライオリティタイプ 通常キャラの下  (プライオリティタイプについては後で解説します)




この場合、主人公が椅子の上に重なり、決定キー(Enter または spaceキー)を押すと
イベントが発生する。






では、次にイベント開始条件 が「主人公が触れたとき」にしてみます。
イベント開始条件を「主人公が触れたとき」にすると、主人公が椅子の上に重なると、イベント
が発生するようになります。決定キー(Enter または spaceキー)を押す必要はなくなります。

イベント開始条件を「決定キーが押されたとき」にするか「主人公が触れたとき」にするかは、
そのイベントの性格によりますね。主人公が椅子の上を探したら手紙を見つけた、のようなイベント
なら、「決定キーが押されたとき」のほうが自然でしょうね。


(2) プライオリティタイプ

ここまではプライオリティタイプを「通常キャラの下」にしていましたが、ちょっとプライオリティタイプ
について説明しておきます。プライオリティタイプて何の設定なのかわかりにくいのですが、
これも重要なポイントです。

プライオリティタイプは主人公と他のチップセットが同じマスに重なった時に、どのような優先順位で
表示するのかを設定するものです。
「通常キャラの下」にすると、そのチップセットは主人公(キャラ)の下に表示されます。
「通常キャラと重ならない」とすると、そのチップセットと主人公(キャラ)は同じマスに表示できないので。、
主人公はそのマスに移動できなくなります。

なにはともあれ、実験して動作がどうなるかを確認するのが一番なので、
プライオリティタイプ 通常キャラと重ならない にしてみるとどうなるか実験してみましょう。



椅子の上には通常はキャラ(主人公)は重なることができるのですが、
プライオリティタイプ 通常キャラと重ならない にしてみると、
キャラ(主人公)は椅子の上に重なることができなくなります。
この場合は、キャラ(主人公)が椅子の方を向いた状態で、決定キー(Enter または spaceキー)を押すと
イベントが発生するようになります。




これではっきりしましたが、椅子のように通常は○(主人公と重なることができる)のチップセットでも、
プライオリティタイプを「通常キャラと重ならない」にすると、そのマスに主人公(キャラ)が移動できなく
なるんです。
このように、このプライオリティタイプの設定がチップセットの本来の仕様(主人公と重なる、重ならない)と
整合性が取れていない時の動作は少々要注意です。


さて、この場合に、イベント開始条件 が「主人公が触れたとき」にするとどういう動作になるでしょうか。
イベント開始条件 が「主人公が触れたとき」にすると、キャラ(主人公)が椅子の隣のマスにいて
椅子の方を向き、椅子に重なるように移動しようとした瞬間にイベントが発生する、という動作になります。
なお、主人公(キャラ)は椅子の上に重なることはできないので、キャラ(主人公)は移動できず、その場にとどまります。


(3) グラフィックに通れないタイプ(×なチップセット)を設定する場合
グラッフィックで机など、主人公(キャラ)と重なることができないものを指定したときには、必ず
プライオリティタイプを「通常キャラと重ならない」にすること。

では、まず
・グラフィックには机 通れない(重ならない)タイプ
・イベント開始条件 主人公から触れたとき
・プライオリティタイプ 通常キャラと重ならない  
と設定した場合の動作をみてみます。



この場合は、キャラ(主人公)が机の隣のマスにいて
机の方を向き、机に重なるように移動しようとした瞬間にイベントが発生します。

この場合に、イベント開始条件を「決定キーが押されたとき」にすると
キャラ(主人公)が机の隣のマスにいて
机の方を向き、決定キーを押したときにイベントが発生します。


さて、次はやってはいけない例です。(←ここ重要)
グラッフィックで机など、主人公(キャラ)と重なることができないものを指定したときに、
プライオリティタイプ 通常キャラの下 にすると、
このようなチップセットとキャラ(主人公)は重なることができないので、イベントは永遠に発生しなくなります。
この辺が注意を要する点です。以下のような設定ですね。




2) マップ上にチップセットを直接置く場合
ここまでは、イベント自体にグラッフィックを指定してきましたが
マップ上に、椅子とか机とか壺とかのチップセットを直接置いて、同じマスにイベントを置くということもできます。
というか、そういうケースの方が多いでしょう。

例えば、以下のようなケースです。

まず、マップ上に直接椅子のチップセットを置く


椅子のマスにイベントを置く

グラフィックには何も設定しない



その場合もマップに直接置いたチップセットが、キャラ(主人公)と重なることができるものなのか、
を意識シテイベントを設定しないといけません。
キャラと重なることのできないチップセットを置いて、そのマスにイベントを設定するときは、
プライオリティタイプは「通常キャラと重ならない」にしなければなりません。

この場合、プライオリティタイプを「通常キャラの下」にすると、永遠にイベントが発生しないことになります。




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