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(準備中)
FinalData裏技テクニックその2 FinalDataが突然フリーズ/落ちる/メモリアロケーションエラー

HDDの不調で起動しなくなったPCからのデータ復旧作業の始め(HDDの取り出し)〜完了
までの全作業については、Blogにある「PCのリカバリ」をご参照下さい。

FinalData2006シリーズ以降では、ウィザードモードと従来からある高度な復元の2つの復元プログラムが提供されています。突然の原因不明のデータ喪失の場合は、個人的には、時間がかかっても、ともかく高度な復元を試したほうがいいように思います。この点に関しては、またあらためて書いてみたいと思います。

さて、高度な復元の場合まずはじめに、図1のように削除されたファイルの検索が行われます(通常、数分)。
(図1)

削除されたファイルの検索が終了すると、図2のような「検索するクラスタ範囲」という画面が出て、ここで[OK]ボタンをクリックすると、”クラスタスキャン”と呼ばれるスキャンが始まります。クラスタスキャンという呼び方では何のことかピンとこないと思いますが、要するに、HDDを1クラスタ毎に、そこに何のデータがあるのか(画像データがあるのか、WORDで作成したデータがあるのか・・)を詳細に分析する作業になります。
(図2)

このクラスタスキャンは非常に細かな分析をしているらしく、非常に時間がかかります。かなりハイスペックなCPUに1Gのメモリを搭載したPCでも、50GくらいのHDDを分析すると2〜3時間くらいかかりますので、スペックの低いCPU、メモリが少ないPCでは丸1日以上かかることも珍しくありません。
クラスタスキャンが開始すると、図3のような表示がでます。
(図3)


さて、時間がかかっても無事クラスタスキャンが終了してくれればいいのですが、メモリ不足等の理由により、クラスタスキャン中に
●FinalDataが突然落ちる(終了する)
●フリーズする。またはまったく進行しない(図3のカレントクラスタの値がまったく上がらない)
●メモリアロケーションエラーが出て止まる
などの現象にでくえわすことがあります。

丸1日、クラスタスキャンを実行して、かなり進行したなと思ったら突然フリーズ、これは悲しいです。1日がパーです。1日がパーなだけではなく、高度な復元を最初からやり直すはめになります。


こうなる原因は何でしょうか。

(ケースA) 搭載メモリが少ない
FINALDATAは仮想メモリを使わず物理メモリのみで動作するよう設計されているため、PCのスペック(主に搭載メモリ)が低く、スキャンするファイル数が多い場合に、メモリアロケーションエラーを起こしやすくなります。

(ケースB)

クラスタスキャン中にいつもほぼ同じ場所(クラスタ)でメモリアロケーションエラーが発生する場合は、当該クラスタ付近に重大な損傷があり、FINALDATAがその場所の解析のためにメモリを消費しメモリ不足になったと考えられます。


では、その対処策です。
ケースA,Bに共通する対処策になりますが、できるだけFINALDATAの使える物理メモリを増やすために、他のソフトは全て閉じて、FINALDATAのみを動かすようにして下さい。常駐ソフトも不要なものは極力停止して下さい(右下のタスクトレイで「停止」や「閉じる」を選択できるもの)。

ではケースBの場合の対処策です。メモリアロケーションエラーでスキャンが停止してしまうカレントクラスタ値(図3)をメモに控え、「検索するクラスタ範囲」の画面(図2)で以下の方法の通り手動でクラスタ範囲を区切って作業を行います。

<例  スキャン停止するクラスタが29800の場合>
1回目のクラスタスキャンは、開始 0 から終了 29799 までと指定(図2)して実行します。
スキャン結果に目的のデータがみつかった場合はいったん復元作業まで実行します。
2回目は開始
29801 から最後までとして実行します。範囲設定画面ではつまみを左右に動かす
ことで視覚的に範囲を設定することもできますし、右枠に数値を入力することで設定することもできます。


場合によっては、クラスタスキャンを2分割ではなく、3分割、4分割しなくてはならないケースもあると思います。


ついでですので付け加えておくと、Finaldataがフリ−ズしたり、落ちたりしなくても、以下のようなケースでは、クラスタスキャンを分割して実施したほうがいいでしょう。
(1)クラスタスキャンに異常に時間がかかる
クラスタスキャンの画面(図3)で、「残り時間」が表示されます。正常なHDDの場合50Gをクラスタスキャンするのに数時間が標準だと思いますので、この残り時間が50時間とか100時間、あるいはそれ以上の場合、HDDに何らかの障害を抱えていることが多いと思われます。
多くの場合は、読み取りエラーが頻発している、とか読み取り不能セクターが多いとか、HDD自体の損傷のことが多いでしょう。損傷を抱えているHDDに対してFInalDataでクラスタスキャンをし続けることは、HDDにとってはあまりよくありません。そういう場合、やはりスキャン範囲を分割してやってみることも必要と思います。

(2)HDDが熱を持っている
HDDは熱に弱く、40℃を超えると読み取りエラーが多くなります。HDDの近辺を触ってみてかなり熱いような場合、読み取りエラーが頻発し、クラスタスキャンが進まなくなることがあります。このような場合、扇風機等で風を当てて熱を逃がしてやるとクラスタスキャンが進みはじめることがあります。
いずれにしても、触れないほどの熱がある場合、HDDに何らかの損傷箇所がある可能性が高いため、扇風機で熱をとるか、いったんクラスタスキャンを中止して、そこまででデータの復元作業を実施したら、少し休めるほうがいいでしょう。


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