１ ポケコンの魅力
みなさん、ポケコンを知っていますか。（今でいうと、関数電卓の兄貴位のものかな。）
ポケコンと言えば、なりは電卓に毛の生えたようなものです。しかし、それは正真正銘のコンピューター
であって、プログラムが可能であり、作者の工夫次第ではドラクエにも劣らぬゲームを実行させること
も不可能ではないのです（というのは、言い過ぎだが）。
１９８０年代初頭、当時主流のポケコンは、だいたい２０桁＊１行表示。フリーＲＡＭは２Ｋｂｙｔｅ程度（たった
の２Ｋｂｙｔｅ）でありましたが、ポケコンユーザーの限りない工夫により、かなり楽しめるポケコンゲームが
多数投稿されていました。
そこは、芥子の種程の極小のリソースを生かすべく、ぎりぎりまで磨いた珠玉の技の連続、天才的な発想の
宝庫でありました。
当時、おじさんは８Ｂｉｔ機としては、超ど級戦艦と言われたＦＭ−８を所有していましたが、小さいながらも
プログラミングテクニック、発想、工夫が宝石のちりばめられたように凝集されたポケコンの世界に、
魅せられて、ＰＣ２００１を購入しました。
ＰＣ２００１。それはＮＥＣより発売された４０＊２行表示画面を持つ画期的なポケコンでした。
その表示性能は、まさしく「ポケコンの王者」というにふさわしいものでありました。
ポケコン王者にふさわしい、約６ＫｂｙｔｅのフリーＲＡＭ，４０＊２行の画面表示、ユーザー定義文字設定可能
という仕様は、今では考えられないほどちっぽけなものですが、それでもちょっとしたゲーム作制には十分
すぎるリソースで、作者の工夫次第では無限の可能性を与えてくれるものでした。
［ＰＣ２００１］
２ 復活ＰＣ２００１
アイデア、工夫、発想で勝負したい人には、たまらなく魅力なポケコン。そのポケコンの王者「ＰＣ２００１」が
Ｗｉｎｄｏｗｓ上に復活しました。
Ｍｉｃｋｙ氏によるＰＣ２００１エミュレーターです。
とりあえず、実機所有者に限られていますが（パスワードとして、ＰＣ２００１のある番地のメモリー値を入力する
必要あり）、ＰＣ２００１ダウンロードのページから、エミュレーターがダウンロードできます。
数あるエミュレーターの中でも珍しく、上記のような本物そっくりなイメージ上で、文字の表示がなされます。
実機所有者は是非、一度遊んで見てください。きっと感動します。