他言語ユーザーのためのＪａｖａＳｃｒｉｐｔ入門
（記述位置、変数、関数の概説）
今や、JavaScriptの入門書は巷にあふれかえっている状態です。いちからJavaScriptに入門したい
という方は是非、それらの書籍をまず御購入下さい。
ここでは他の言語でプログラムしている人で、手っ取り早くJavaScriptでコーディングしたいという人向けに
ちょっとだけJavaScriptのまとめをしたいと思います。
命令はＰａｓｃａｌ や Ｃ
によく似ているので、それらの経験があれば、すぐに理解できるでしょう。
１ JavaScriptの記述位置
ＨＴＭＬ文の中にJavaScriptを記述していくわけですが、どこに記述すればよいのでしょうか。
結論から言えば、ＨＴＭＬ文のどこに記述してもかまいません。原則、記述された順に実行されます。
| <HTML> <HEAD> JavaScript１ </HEAD> <BODY> JavaScript2 </BODY> </HTML> |
上のように、<HEAD> </HEAD>
の間に記述してもいいし、<BODY> </BODY>の間に記述しても構いません。
上の例では、まず、JavaScript1が実行され、次にJavaScript2 が実行されます。
＜＊注＞
JavaScriptはどこに記述しても構いませんが、ロボット型の検索エンジン対策という意味では若干注意
が必要です。一般的にロボツト型の検索エンジンを使っている検索サイト（Ｇｏｏｇｌｅ、Ｉｎｆｏｓｅｅｋ，Ｇｏｏなど）
では、<HEAD>.........</HEAD>間にあるキーワード、<BODY>直後のキーワードを重要視しています。
検索サイトに適切に登録されるという観点から考えると、JavaScrirtは<BODY>.........</BODY>の後半か
あるいは、.jsファイルとして独立させたほうがいいと言えましょう。
２ 変数
変数の宣言は var を使い var x; のように宣言します。
宣言しなくても、 x = 5; のように値を代入すれば、いきなり使うこともできます。
なお、文末にはC言語と同じく、; （セミコロン）をつけます。
変数の型はありません。数値であろうが文字列であろうがいっしょくたです。いわゆるバリアント型と言えば
いいのでしょうか。
関数の内部で宣言すると、関数内のローカル変数となり、関数外で宣言するとグローバル変数になります。
上の例で言うと、JavaScript1 でグロバールに宣言された変数は、JavaScript2でもグローバル変数として
扱われます。
３ 関数
関数は
Function 関数名 (引数, 引数, ・・・) { }
という記述の仕方になります。
呼び出す時は、
関数名(引数, 引数・・);
という記述になります。
もちろん関数は呼び出されて初めて実行されます。
従って、よく関数は <HEAD> </HEAD>の間に記述し、それ以外のコードは
<BODY> </BODY>の間に
記述されます。
４ 実例
簡単な実例を示します。
<HEAD> </HEAD>内に関数hello を記述し、<BODY> </BODY>内で関数hello を２回呼び出しています。
関数hello は単に、引数（x）で指定された回数"Hello" と書き出すだけの関数です。
最初のhello の呼び出しでは５回書き出し、次は１０回書き出しています。
JavaScript の記述位置、
変数と関数の扱いについてチェックして見てください。
| <HEAD> <script language ='JavaScript'> function hello(x){ var i; for(i=0;i<x;i++){ document.write("hello<br>");} } </script> </HEAD> <body> EVERYBODY<br> <script language ='JavaScript'> hello(5); </script> <br> SEE YOU!!<br> <script language ='JavaScript'> hello(10); </script> </body> |
<HEAD> </HEAD>内に関数を記述 関数 hello ローカル変数 ｉ の宣言 "hello" を繰り返し書く 関数helloの呼び出し。 関数helloの呼び出し |