インターネット&PC120%活用:インターネット活用編

アクセス倍増作戦(検索サイト対策)

1 はじめに

はじめに(概論)でも書いたとおり、アクセスアップには(1)新規客へのサイト告知と (2)リピート率アップの
両面について、対策を考える必要があります。
こういったことを、総合的に行うのがいわゆるSEO(Search Engine Optimization)という仕事で、
専門のコンサルティング会社があります。とりあえず、本稿ではまず、新規客へのサイト告知、その中で
特に検索サイトの活用について研究してみたいと思います。

サイトの告知の方法としては、以下のような方法があります。
(A) 友人、知人にサイトのURLを知らせる。(年賀状に書いてもいい) これは基本です。
(B) 関連するサイトを訪問して、管理者に挨拶する。そこの掲示板に自分のサイトの告知をする。
   各ジャンルの有力サイトの掲示板で告知をするのは、そこそこ効果があります。
(C) 関連サイトと相互リンクをお願いする。有力サイトにリンクしてもらうのはかなり有効です。
(D) 検索サイトに登録する。ロボット型検索エンジンで上位に検索されればかなり告知効果があります。
(E) その他、雑誌等で紹介されるというのも多少の告知効果があります。
   また、自作のフリーソフトがあるなら、フリーソフトを集めている雑誌に掲載されるという
   のも多少の効果があります。

さて、サイトのジャンルにもよりますが、効果の大きいのは(C),(D)です。パソコン関連のサイト
なら、おじさんの個人的見解ではやはり(D)の効果が大きいと考えます。
おじさんのサイト(パソコン活用研究)にも、検索をかけてたどりついたというお便り(メール)を
たくさんいただいております。
というわけで本稿では、検索サイト対策について、研究してみることにします。

2 ディレクトリ型検索サイト対策
検索サイトはご存知の通り、ディレクトリ型と呼ばれるYahooのようなタイプと、ロボット検索型に
分かれます。
ディレクトリ型では、まずYahooに登録しましょう。今でもYahooの利用率はかなり高いようですから。
また、ロボット検索型も、ディレクトリ型に登録されているページに評価のスコアを加算していたりする
(=上位に表示される)ので、ディレクトリ型への登録を軽視してはいけないようです。
ディレクトリ型への登録の注意点としては、どのディレクトリ(ジャンル)に登録するかによって、告知効果が
大きく違う点です。もちろん、自分のサイトのテーマに沿ったディレクトリ(ジャンル)に登録することに
なりますが、以下のような点に注意して登録して下さい。
(A) 自分のテーマに沿ったディレクトリが階層構造になっている場合。例えば、「車」という大分類の下に
   「スポーツカー」とか「希少車」のような小分類がある場合です。原則、大分類のところに登録するのが
   アクセス向上のためには一番得策です。しかし、大分類のディレクトリへの登録数が膨大な場合は
   他のサイトに埋もれてしまう可能性大です。そのようなケースで、自分のサイトのテーマが、特に小分類
   のあるディレクトリに特化しているなら(例えば「希少車」)、小分類の方に登録するという手もあります。
   ただし、広く一般的な自動車ユーザーの来訪も期待しているなら、大分類にしておくのが無難です。
(B) サイトのテーマが複数ある場合は、メジャーな方に登録する方がいいでしょう。例えば、おじさんの
   「パソコン活用研究5番街」は、Visual BasicとBasicを扱っていますが、メジャーなVisual basicに登録
   した方がアクセス数アップ効果は高いでしょう。

3 ロボット型検索サイト対策

ロボット型検索サイトは各種ありますが、Google,Goo,Infoseek,Exciteあたりで検索されれば、
O.K.でしょう。中でも、現在一番重視すべきは、Googleでしょう。Googleの検索エンジンは非常に優秀
で精度の高い検索結果を返すので、利用率が高いだけでなく、その他の多くのポータルサイト、検索サイト
に情報を供給しています(Yahoo So-Net Biglobe他)。
従ってGoogleに適切なキーワードで上位に検索結果として表示されるということは、アクセスアップに非常に
重要なポイントとなります。
それでは、検索サイトに上位で表示されるにはどうしたらいいか、研究していきましょう。

(1) 上位表示を狙うためのポイント
検索エンジンで上位に表示されるには、以下の2点がポイントです。
(A) 検索したキーワードがそのページのテーマとどれくらい関連しているか 
例えば「Basic」で検索をかけた場合、Basicというキーワードがそのページのテーマ、内容として
どれくらい重要な位置にあるかによって表示ランクが違います。
Basicがまさにそのページの重要なテーマであれば上位に表示されますし、
ついでにBasicを扱っているなら、下位に表示されます。
当然といえば当然です。検索したキーワードと関係ないページが上位に表示されたら、検索エンジンの
意味がありませんから。

(B) リンクポピュラリティ
そのページの人気度とも言える指標です。これは、他のページからどれくらいリンクされているか
その量と質で、人気度をはかろうという指標です。従って、たくさんの優良サイトからリンクされる
ほど、検索結果は上位にいきます。

では、検索エンジン対策として、このキーワードの問題とリンクポピュラリティについて研究してみます。
また、最近のサーチエンジンはサーチエンジンスパム行為に神経質で、スパム行為と認定されると
そのサイトは検索対象からはずされますので、この点についても若干触れておきます。

(2) キーワード
ロボット型のサーチエンジンの動作について研究してみましょう。サーチエンジンはあなたのホームページ
をどうサーチしているのでしょうか。
サーチエンジンは、あなたのホムページをサーチしてキーワードを拾い上げていきます。
従って、あなたのホームページから検索して欲しいキーワードをサーチエンジンがきちんと拾っていって、
そのキーワードがそのページで重要なものであると判定されるかどうかが重要なポイント
となります。

(2)−1 キーワード記述の場所

ではサーチエンジンのキーワードサーチの動作について、研究してみましょう。
これで、どこに重要なキーワードを記述すればいいかわかります。

まず、サーチエンジンが探さない場所です。
(A) Metaタグ 
一昔前は、Metaタグにキーワードを記述するのが、サーチエンジンにヒットしてもらう常套手段とされて
いました。しかし、この手法が乱用されて検索結果の精度が落ちたため(どのキーワードで検索しても
全然関係ないアダルトサイトが上位にひっかかったりした)、最近は各社のサーチエンジンで無視される
傾向になってきています。
Metaタグにキーワードを入れすぎると、逆にサーチエンジンにSPAMとみなされたりするので、最近は
Metaタグにキーワードを入れないのが普通になってきています。
2001年以前に書かれた書籍では、サーチエンジン対策として、Metaタグにキーワードを記述すべし
と書かれていたりしますので、この点注意しましょう。
(この世界の変化はものすごく早くて、1年前の常識は非常識の典型です)

(B) JavaScript, Flashによるリンク
後述のように、<A>タグによるリンクの記述はサーチエンジンに重視される場所ですが、JavaScriptによる
リンク、Flashによるリンクは当然サーチエンジンに無視されます。
重要なリンクの記述は<A>タグを使ったほうがいいでしょう。

(C) 複雑なTableの中
複雑な入れ子になったTableの中はサーチされません。そこに重要なキーワードがあっても無視されて
しまいます。

(D) ページの中盤以降
一般にページの冒頭部分は、重視され中盤以降はサーチされないようです。
前半部分、特に冒頭に重要なキーワードが多いはずという、論理に基づいてサーチしているようです。


では、キーワードのサーチで重視される場所はどこでしょうか。一般的には以下の場所が重点的に
サーチされます。以下の場所に重要なキーワードを記述するようにしましょう。
(A) <A>タグ
<A>タグは重点ポイントです。従って、「ここをクリック」
(例 <A Href="........."> ここをクリック </A> )
は無意味になってしまいます。できるだけキーワードを入れた記述にした方がいいでしょう。

(B) Body直後
先に、冒頭部分が重点的にサーチされると書きましたが、つまり<Body>タグ直後が重視されている
ということです。冒頭部分にそのページのサマリーを重要なキーワードを使いながら記述する、という形式
にすると効果的にキーワードをヒットしてもらえるでしょう。
学生時代、論文やちゃんとしたレポートには、最初にサマリーをつけたと思いますが、冒頭にサマリーが
あれば(人間の)訪問者も見やすいでしょうし、一石二鳥です。

(C) <Title> <H1>〜<H6> <EM> <Strong> <B> <I> <FONT "4"> <FONT "+1">
これらの見出しや、強調、太字、大文字関連のタグの後は重要視されます。
当然のことですが、重要なキーワードは太字にしたり、強調しておいた方がよいということです。
先の(B)と同じことですが、見やすい、何がポイントなのかわかりやすいページを目指せば、自然と
サーチエンジン対策になるということです。


(2)−2 キーワードの出現頻度
レポート、論文などで重要なキーワードの出現頻度は5%くらいと言われています。
サーチエンジンもこの論理に基づいて、キーワードの出現頻度を重要なキーワードの判定
につかっているようです。
あるページで、5%くらいの出現頻度のキーワードが一番重要なキーワードと判定されて、
検索結果として上位にランクされるようになっているみたいです。
ですから、やたらキーワードを使いすぎて、出現頻度が10%を超えるようだと、検索結果のランクは
下げられてしまいます。まあ、そんなページは見にくいでしょうが。

キーワード出現頻度を判定してくれるサイトがあります。
SEO検索エンジン最適化 −> www.searchengineoptimization.jp 


(2)−3サイトテーマ、キーワードの近接度
キーワード同士の近接度などもサーチエンジンが判別し、近接したキーワードの重みを加算する
というようなこともやるみたいです。
どうやっているのかわかりませんが、サイトテーマの推測、サイトテーマに関連したキーワードを
特に重みづけするなどということもやっているみたいです。
何をテーマに書いているのかわからないページは検索結果として良い結果を得られないということです。
テーマがはっきりしていて、キーワードもきちんと使われているページが良好な検索結果につながる
といえましょう。


(3) リンクポピュラリティ (LinkPopularity)
リンクポピュラリティとは、そのページが外部からどれだけ良質なリンクを張られているかで、
そのページの人気度を図る、という考え方です。
すなわち、ランクの高いページからたくさんのリンクが張られていれば、そのページのランクも
高くなるわけです。
できるだけランクの高いページからたくさんのリンクをはってもらえるよう努力することが大事という
わけです。ということは、内容のしっかりしたページを作るという(基本そのもの)が非常に大切なわけ
ですね。
Googleはこのリンクポピュラリティを重視しており、リンクポポピュラリティの高いページは上位に
表示されるようになっています。
Googleが配布しているGoogleツールバーをインストールすると、Googleのページランクがブラウザー
のツールバーに表示されるようになります。自分のページランクをこれで確認して見てください。

リンクポピュラリティについては、次のページにわかりやすい解説がありますので参照して下さい。
WebAccessUP google対策攻略

自分のページがどこからリンクされているか調べたいなら、以下のページが使えます。
LinkPopularity.com The Free Link Popularity Service


(4) 検索エンジンスパム
検索エンジンスパムとは、検索エンジンのアルゴリズムを悪用し、検索結果での上位表示だけを
目的とする行為を言います。以前(て1,2年前)、アダルトサイト系が検索エンジンスパムを徹底的
にしかけて、あらゆるキーワードで上位に表示されるようになりましたが、現在の検索エンジンは
かなり進化して、これらのスパム行為は無効になりつつあります。

以下の行為は検索エンジンスパムとみなされて、サーチの対象外あるいは、下位ランクへの
表示にされてしまいます。スパムの目的ではなくてやっている場合や、1,2年前に検索エンジン
対策としてやったままになっている場合があると思いますが、要注意です。

(A) 隠しテキスト
昔、サーチエンジン対策として流行したものですね。背景色と同じ色で、テキスト(キーワド)を書く。
または、判読不可能な大きさの文字を書く。 (<FONT SIZE="1">)
などです。これで、訪問者には見えない隠しキーワードを大量にページに埋め込む方法です。
これはスパムと判断されます。
会員限定のページで、テキストを背景色と同じにしておいて、パスワードを入れると背景色を
変えて、読めるようにしているページがありましたが、これもスパムと認識されてしまうでしょう。

(B) 詰め込みテキスト
Metaタグや、IMGタグのAlt属性など、非表示の要素にキーワードを羅列するとスパムとして認定
されてしまう。これもサーチエンジン対策で昔はやった手法だが、今は使わない方がいい。

(C) ファイル名連番
同じページを大量に複製して、違うファイル名で登録するというのが、複製ページスパムですが、
ファイル名連番は、この複製ページスパムと判定されてしまう可能性があります。

abc1.htm
abc2.htm
abc3.htm
というような連番名のファイルはかなり多くのサイトで使われておりますが(おじさんも使ってますが)
できれば、それぞれ違うファイル名にした方がよさそうです。

(D) リンクスパム
検索エンジンでリンクポピュラリティが重要視されてきて、その対策として大量の相互リンクを張る
ことによりアクセスアップを目指す方法が編み出されました。
いわゆる、リンクファーム、リンクエクスチェンジプログラムなどです。これらは最近はリンクスパムと
判断され、リンクファームからリンクされているページの評価を低くしたりしています。
また、雑多なテーマのリンク集もリンクスパムとして認識される可能性があります。
これらのリンクファーム、リンク集とは相互リンクしないのが賢明といえます。
(このあたりは、判断の難しいところですが。)

同様に、隠しリンク(背景色と同じリンク) 小さな画像を利用したリンク(1ピクセルの画像にリンク張る)
などの行為はリンクスパムと判断されます。

(E) ドアウェイページ(リタイレクト)
トッッページに「ENTER」ボタンしかないページや、リダイレクト(他のページへの自動転送)するページ
に対して、最近のサーチエンジンは神経質です。これらのページはスパムとみなされる可能性があります。
以前、隠しテキストで膨大なキーワードを埋め込んだドアウェイページ、リダイレクトページがはやった
ためです。
サイトの移転などで、リダイレクトページにしているケースがあると思いますが、要注意です。


4 後書き
ここに書いたことを、おじさんが自分のページで実践しているかというと、ほとんどできていないのが
現状です。

 

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