趣味の宝箱(インターネット活用研究 番外編)

誰も書かなかった教習所傾向と対策(左折、右折、バック、坂道発進、半クラッチ)

誰も書かなかった 教習所傾向と対策
 今は少子化の時代ということで、教習所もサービスで選択される時代になった。生徒はお客様だ(当然だ)、いや神様だという具合いらしいが、僕が免許を取りにいった頃はそれはひどかった。たいていの人が当時の教習所では嫌な思いをしたのではないか。僕の友人もほぼ全員が、ひたすら忍耐・免許さえ取れればこっちのものと、こと教習所に関しては忍の一字であった。ある友人が、「免許さえとれば、こっちのものだぜ。そうしたら、たっぷりお礼をしてやるからな。」
と言っていたのが忘れられないが、皆そう思っていたに違いない。

最近はこう言った悪評を払拭すべく、各教習所ともサービスレヴェルの改善に力をそそいでいるという。女性の教官を大幅に採用してソフトな教習、教官の人気投票制度などというようなことをしていると聞く。今は学校にしろなんにしろ、消費者から選択される時代だから、教官もホテルマン並のサービス精神を発揮しないとやっていけないらしい。セクハラ教育もばっちりやられていることだろうし、最近の人は教習所で嫌な思いをすることは随分と少なくなったのではなかろうか。

さて、前置きが長くなってしまったが、教習所は不思議に満ちた世界で、教習所でしかやらない独特の運転の仕方、いわゆる教習所乗りというものがある。免許をとって街にでた暁には、二度とやらない特殊な運転技法なのだが、これをマスターしないことには、教習所を卒業できない。早く免許が欲しいなら、この教習所乗りを徹底して習得しよう。そして、免許をとったら即座に忘れよう。それでは、誰も書かなかった「教習所傾向と対策」いってみましょう。

教習所乗りその1 大袈裟な確認
左折、右折、車線変更、バック。こういった時は必ず、他の車、人の確認が必要。これは当たり前。確認の順番は、ミラー(左右のドアミラー、ルームミラー)の確認、それから自分の目で直接確認。これも、当然やらねばならいことであるが、教習所乗りのポイントは、確認のゼスチャーの大きさ、である。確認したよー、というはっきりしたゼスチャーが必要なのだ。実際の街乗りでは、確認のために大きく顔を動かすのは危険ですらある。できるだけアクションは小さくすばやく、が肝心である。一方、極論を言えば教習所では、本当に確認したかどうかは問題ではない。確認したふり(大きなゼスチャー)をすることが大切なのである。 僕も教習所では、自分の目による確認が甘いということで、「今日は、いくら頑張ってもはんこはやれねーな。」と何度言われたことだろう。確認しましたよというゼスチャーをおおげさにやらなかったために、はんこは無し攻撃を何度も食らった。曲がり角では顔を 90度以上曲げておおげさに確認のふりをしないと、「今日はだめー、お前のような奴が一番危ないんだ。徹底的に直してやる。」とか言われたものだ。(教習項目は全然別の項目でも、はんこ無しにされたことが数回ではおさまらない)だいたい教習所のなかなんてミラーさえチェックしてれば、自分の目の確認なんて必要ないから、つい目で確認の動作が小さくなる。しかし、それではいかんのだ。ゼスチャーは大きくがポイントだ。
ただし、実際に街に出たら、確認のふりはやめよう。すばやく小さいアクションで確実に確認。これが大事。実際の運転では、刻々と変る状況下で、90度も顔をひねって確認していたら、かえって危ない。

  その2。坂道発進。坂道発進は実際、街にでても頻繁に使うから、教習所にいる間にみっちり練習して置いた方がいい。これは、特に教習所乗りというほどのものはないが、強いて言えば、教習所ではサイドブレーキを使った坂道発進を強制されるくらいだろう。街乗りでは、サイドブレーキを使うことはほとんどないと思う。よほど急な坂でなければたいてい半クラッチであわせて坂道発進する。慣れないうちは、車がスーとバックして冷や汗かいたりするものだが、要は半クラッチに慣れるかどうかだけ。ブレーキを踏んだまま、半クラッチ一歩手前までクラッチを戻して、すぐに右足をブレーキからアクセルにのせかえ。あとは半クラッチ状態から徐々にクラッチをつないで、アクセルをじわっと踏んでいけばいい。車によってクラッチペダルの付きかたが違うので、なんとも言えないが、クラッチのストロークの小さい車の方が慣れやすいだろう。ストロークの小さい車なら、かかとはフロアにつけたまま足先の上下だけで半クラッチの調整をしたらいい。かかとをつけて足先だけの操作の方が微妙な調節をしやすい。ストロークの大きい車だと、足をフロアから浮かせてひざの上下で半クラッチの操作をすることになるが、慣れないうちはひざでの微妙な調節はやりづらいかもしれない。
ま、教習車では選択の余地がないから仕方ないが。慣れてきたらできるだけ半クラッチ状態は短くしよう。半クラッチ状態ではクラッチがどんどん擦り減っていくので。(特に自分の車を買ったら)
僕は坂道発進は得意だったが、教習所ではこれでも結構はんこ無し攻撃を受けてやる気をなくした。坂道発進は得意だったので、サイドブレーキを使わずにやっていたのだが、それが教官の気に入らなかったのか、坂道発進時によく補助ブレーキをふまれてエンスト。「ほれ、サイドブレーキを使わないからエンストした。今日は、はんこはやれねーな。」と好き勝手にやられた。お前が補助ブレーキ踏んでるからだろと思ったが、どうしようもない。ま、こういったこともあるので気をつけよう。

その3。左折。教習所で右左折で気をつけるのは、その1でも書いたが、まず
大袈裟な確認(のふり)。それから縁石への乗り上げと、大回りにならないようににすることかな。
特に左折時の大回りを注意されることが多いかもしれない。左の車幅感覚がないうちは、縁石にひっかかるのがいやなので、大回りになりがちかもしれない。
これは、対策はシンプルでハンドルを回す速さで調節すればいい。初心者のうちは、たいていハンドルをまわすのが遅い。どういうラインで曲がるかは、車速とハンドルをまわす速さによって決まってくるので、大回りしがちな人は、少し左折時の車速をおとすか、ハンドルをはやく回すことにより、簡単にラインを修正できる。街乗りでは、小さい路地から大通りへとか、駐車場から通りへといった
風に、左折のうまい下手が問われるケースが結構ある。小さく左折できるよう、
みっちり練習しておこう。これは、教習所で徹底的にしこまれる中で、実際の街のりでもそのまま通用する数少ない貴重なケースだ。

続く

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