趣味の宝箱(インターネット活用研究 番外編)

910 ブルーバード

1 910 ブルーバード主要諸元
学生時代、バイトにバイトを重ねて4年になってからやっと中古で車を手にいれた。
当時(今もそうだろうけど)、たいがいは親から援助してもらって車を買う例が多く、
学生のうちに全部自分のバイト代で車を買った奴はあまりいなかった。(二人、自分
のバイト代で車を買ったのがいたが、一人は黄色のジェミニをバイトしていた家庭教師
先のオヤジから5万円で買った。もう一人、コロナの中古をやはり5万円で買った奴が
いたが、走行中にフェンダーミラーがとれてなくなってしまうほどぼろい車だった。)


買ったのは、通称910と呼ばれた「ブルーバード 1.8GL」。910はブルーバードの中でも
人気のあった型が、人気車はいわゆるスポーツタイプのSSSで、1.8GLはファミリー仕様
の、地味な車であった。
確か7年おちくらいで、車両本体は34万円だったが、
自賠責 \41,850
重量税 \25,200
任意保険 \90,450
その他もろもろあわせて50万近くかかった。



●エンジンはZ18型 1770cc
●最大馬力 105/6000rpm (グロス)
●最大トルク  15.0/3600rpm
排ガス規制のまっただなかで、日産もエンジンには苦労していた時代で、Z18はツインプラグ
方式(1つのシリンダーに点火プラグが2個ついている)で、4気筒なので、プラグが8個
ついているエンジンだった。ツインプラグにより燃料の完全燃焼を狙ったのだ。ただし
馬力の上がらない時代のエンジンで、105馬力とやや非力なエンジンであった。

●長さ 435cm
●幅  165cm
●高さ 138cm

●変則比
 1速 3.382
 2速 2.013
 3速 1.312
 4速 1.000
 ファイナル 3.889

ギヤ比はファミリー仕様としてはごく普通。
計算上の速度は
    6000rpm    3600rpm
4速  174Km   104Km
3速  132Km   79Km
2速  86Km    51Km
1速  51Km    30Km

レッドゾーンは記録がないので不明だが、確か6000rpm以上は重くて回らなかったように
思う。信号グランプリでは1速で45Kmまでひっぱり、2速で80Km、3速で110Kmという感じ
で、5500回転くらいから重くて回らないのでシフトアップしてしまうのが一番加速がのった。

●タイヤ 165SR13
 ホイールはスチール 写真のとおり何の変哲もないテッチンホイールです。

2 初乗り
初めての自分の車は、たとえそれが中古のファミリーカーだって、それはうれしいもの。
寝ても車、覚めても車。ただシートに座っているだけでもニヤニヤしてしまう時代である。
昭和62年11月9日ついに納車。とはいっても学生の身分だから、夕方自分で中古者屋まで
歩いて車を取りにいった。ブルーバードのドアをあけシートにおさまる。ドアを閉め、ゆっくりと
余韻を楽しむようにキーを差込み、クラッチをきってわずかにアクセルペダルを踏み込み、キー
を回す。Z18のエンジンが回りだす。「ガウン」というようなややガサついたエンジン音をひびかせ
てZ18が生き返る。
ただ、シートに座ってステアリングを握っているだけで幸せな気分だった。

その日、車を受け取ると早速近所を乗り回して、帰路ガソリンスタンドに寄った。大勢いる客
の一人にすぎないのだが、「レギュラー満タン」というのが妙に気恥ずかしかった。
その時の走行距離 30632Km

この頃はちょうど卒論の追い込み時期で、群馬、栃木エリアの農協の調査に出かけていたので、
さっそく910で群馬、栃木のあたりを乗り回した。

当時の燃費の記録(給油時に走行距離と給油量を記録していたので、燃費の記録をきちんと
計測した。)
11/14 走行距離 30931Km 燃費 11.07Km
11/17 栃木県薮塚本町で給油 走行距離 31350Km 燃費 11.03Km
11/21 栃木県真岡市で給油   走行距離 31625Km 燃費 12.19Km

学生の分際だから、もちろん関越なんか使わない。群馬なら17号線、栃木は水戸街道だ。
朝のラッシュ時を、他の通勤者に混じっていっちょまえに国道を北上した。
ちょうど紅葉の時分で、ことに群馬エリアは紅葉が見事(特に17号沿い)だった。

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