インターネット&PC120%活用:PC活用編

COBOLの入手

1 COBOLの入手

COBOLは、パソコンで個人が使うような言語ではないので、FreeのCOBOLコンパイラというのは
ほとんどみかけません。商用のCOBOLの体験版などがCOBOLベンダーのサイトからダウンロード
可能ですが、相当なフィアルサイズ(少なくとも10MByte)になると思います。
近年の進化したCOBOLを使ってみたいという方は探して見てください。

Sundayプログラマが、ちょっとCOBOLもかじってみたいという程度でつかうなら、COBOL650(DOS用)
というのがあります。これは Ansi-Standard COBOL Ver6.50 に準拠したCOBOLです。
いってみれば、古典的なCOBOLですか。
おじさんは、Niftyのプログラム言語フォーラム(FPL)にあるのを見つけました。インターネット上では
見つからないようなので、ダウンロードできるようにしておきます。
おじさんも、FORTRANをかじったついでに、過去のプログラム言語の双璧のもう片方もすこし
さわってみようという軽い気持ちで、これをおとしてきました。
ダウンロード --> 
Cobol650 (約180KByte)


2 COBOL650を使う

(1) Linkerの入手
Cobol650にはlinkerがついてません。よってまず、16bit用のlinkerを各自調達して下さい。
おじさんは、昔のMASM(Ver3)についてるLink.exeがありましたので問題ありませんでしたが、ほとんどの
人が16bit用のlinkerを持ってないと思います。
おそらく使えるLinkerとしては、以下のようなものがあります。
Lasm(多摩ソフトのアセンブラ) のLinker  Lid.exe
TurboCのLinker Tlink.exe
LSICのLinker   Lid.exe
以上、動作の検証をしていませんが、おそらく使えると思います。もし、動作確認された方がいたら
ご報告いただけたら幸いです。(メールでも、掲示板でもどちらでも結構です)

(2) 環境設定
Linkerを調達したら、次は環境設定です。
Cobol650は、ソースをAドライブからしか認識しません。また英語モードでないと正常に動作しません。
従って、Aドライブ以外にインストールして使用するなら、インストールしたドライブをSUBST で Aドライブ
にみたててやる必要があります。

おじさんの例をあげます。おじさんは、C:\Cobol650 というフォルダで使用しています。
この場合は、以下のようなBatファイルを作成すればO.Kです。   

CBL.BAT
echo on
subst a: c:\cobol650
set path=c:\windows; c:\cobol650; a:\  
us
a:

それでは、1から9までを表示するプログラム(test.cob)を作成して、コンパイル、リンク、実行ファイルの作成
までを行ってみます。

test.cob
      IDENTIFICATION                 DIVISION.
        PROGRAM-ID.                    PROGTEST.
        ENVIROMENT                     DIVISION.
        DATA                           DIVISION.
        WORKING-STORAGE                SECTION.
        01  WORK-AREA.
            03  I                      PIC 9(05).
        PROCEDURE                      DIVISION.
        PROGTEST-START.
           MOVE    0                   TO  I.
           PERFORM PROGTEST-LOOP       UNTIL I > 9. 
           STOP RUN.
       *
        PROGTEST-LOOP.
           ADD    1                    TO I.
           DISPLAY    I.
        PROGTEST-LOOP-END.
           EXIT.

コンパイラはcobol.exe です。
cobol とコマンドを打ち込んでコンパイラを起動すると、なにやらCOBOL650の起動画面がでます。
「Enter」キーを押すと、起動画面が消えて、ソースファイル名入力待ち状態になりますので、ソース
ファイル名を入力して下さい。
OBJファイルが生成されます。
あとは、御手持ちのリンカーでライブラリ(COBOL650.lib)とリンクして実行ファイルを生成して下さい
以下、一連の流れです。

C:\COBOL650>type test.cob
IDENTIFICATION           DIVISION.
PROGRAM-ID.             PROGTEST.
ENVIROMENT             DIVISION.
DATA                  DIVISION.
WORKING-STORAGE        SECTION.
01 WORK-AREA.
   03    I             PIC 9(05).
PROCEDURE             DIVISION.
PROGTEST-START.
   MOVE 0              TO I.
PERFORM PROGTEST-LOOP   UNTIL I > 9.
   STOP RUN.
*
PROGTEST-LOOP.
   ADD   1             TO I.
   DISPLAY    I.
PROGTEST-LOOP-END.
   EXIT.
C:\COBOL650>COBOL
test.cob
C:\COBOL650>LINK test,,,COBOL650
Microsoft (R) Overlay Linker Version 3.51
Copyright (C) Microsoft Corp 1983, 1984, 1985, 1986. All rights reserved.

C:\COBOL650>test
00001
00002
00003
00004
00005
00006
00007
00008
00009
00010
test.cob


















コンパイル(COBOLと打ち込む)  
ソースファイルを指定
リンク(これはMASMのLinkを使用)



実行










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