インターネット&PC120%活用:PC活用編

COBOL85を使ってみる

以前、米国Fujitsuのサイトからeducation用にCOBOL(GUI用のPower Cobol v3(GUIアプリ用)とCUI用の
COBOL85)をFreeでダウンロードできました。2010年に確認した時点で既にwebページはなくなっていました
ので、今はもう入手できなくなっていますが、ここに簡単にCOBOL85の使い方をまとめておきます。
(フリーのCOBOLについてはFree COBOL Compilerを参照)

現在は入手不可能と思いますが、ダウンロードとインストール、レジストについてはHow to cobol85 download
割と詳しい説明があります。そちらにも使い方の説明があります。

1 COBOL85の起動とプロジェクトの作成
「プログラム」→「Fujitsu COBOL 3.0」→「Programming Staff」をクリックするとCOBOL85が起動します。
下記のようなPROGRAMMING-STAFFという画面が起動しますので、[Project]-[Open]を選択して下さい。


プロジェクトの保存先を指定するダイアログが開きます。
今回は新規作成になるので、test1という空のフォルダ(←このフォルフダはあらかじめ作成しておいた)を指定しています。
test1は空のフォルダなので、まだ何もファイルはありません。
とりあえずここでは新規にプロジェクトファイルを作成しますので、、ファイル名欄にプロジェクトファイル(.PRJ)名として「test1」と
記入して[開く]をクリックしました。



新規作成の場合は「このファイルは存在しません。作成しますか?」というアラートが表示されますので、「はい」をクリックします。

Target Fileの指定画面が開きます。File欄には既にtest1.exeが表示されているはずなので、[Add]をクリックします。
List欄にtest1.exeが追加されますので、そうしたら[OK]をクリックします。これがビルド後に生成される実行ファイル名になります。


次に、Dependent Filesという画面が開きます。
Dependent informationのFile欄にソースファイルを指定します。既に指定するソースファイルを作成してあるときは、
[Browse]をクリックしてソースファイルを保存先から指定します。
新規に作成の場合は、自分でFile欄にファイル名を入力し[Add]をクリックします。
ここでは、新規に作成しますので自分でFile欄に「test1.cbl」と入力し[Add]を押しました。

[Add]をクリックすると、List欄にソースファイル名が表示されますので、そのファイル名を選択して[Main Progyram]を
クリックします。「List」の欄に表示された四角形が白抜きから赤色に表示が変わりますので、そうしたら[OK]をクリック
します。



この段階でプロジェクトの作成はとりえあず完了です。test1フォルダには以下の2つのファイルができています。


2 ソースファイルの編集とビルド

プロジェクト画面で、ソースファイル(test1.cbl)をダブルクリックするとEditorが開きます。



Editorでソースコードの編集をします。
ここでは、単に"Hello"と表示するだけのプログラムを作りました。(いわゆる、Hello Worldプログラムてやつです)
COBOLは書式にうるさいのでソースの編集では書式に注意して下さい。

正書法とか呼ばれる、いわゆる由緒正しいCOBOLの書式は
1-6桁 一連番号領域  プログラムの行を書く
7    識別領域     * を書くと注釈行とみなされる
                - を書くと前の行からの継続行とみなされる
8-11  A領域      部、節、段落の見出し、レベル番号01
12-   B領域      その他
となります。
詳しくは、プログラムの記述様式と画面入出力と計算を参照して下さい。




Editorでの編集をしたら、[File]-[Save]でソースコードをセーブし、先ほどのプロジェクト画面で[Build]をクリックします。
エラーがなければ、下のような画面がでます。これでビルド成功。

ビルドが成功すると、以下のようなファイルがフォルダにできているはずです。

3 プログラムの実行

プロジェクト画面で、exeファイルをダブルクリックするとプログラムが実行されます。
あるいは、プロジェクト画面で[Execute]をクリックしてもいいし、フォルダにあるexeファイルをダブルクリックして直接実行
することもできます。

Runtime Ebvironment Setupという画面が開きます。Runtime環境の設定をするようですが、ここではただ[OK]を押します。



実行された結果です。


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